医療機関のAI検索対策とMEO 医療広告ガイドラインに配慮した情報整備

医療機関の情報整備で大切な考え方
「近くの内科」「日曜に診てもらえる小児科」「歯医者 予約」。患者さんも、AIや地図で、医療機関を探すようになっています。
診療時間・診療科・場所が正しく伝わらないと、受診につながらないだけでなく、患者さんに迷惑をかけます。
一方で、医療機関の広告には、法令と、厚生労働省の医療広告ガイドラインによる規制があります。
目立たせるための工夫ではなく、「正確な基本情報を、わかりやすく整える」ことを、第一にしましょう。
当サイトでは、医療機関の公開ランキングや、他院との比較は行いません。医療機関は、自院の見え方だけを、非公開で確認できる診断を用意しています。

医療広告ガイドラインの考え方(概要)
医療広告ガイドラインは、患者さんが、適切な情報をもとに、医療機関を選べるようにするためのルールです。次のような表現が、制限されています。
詳細は、厚生労働省の「医療広告ガイドライン」を、必ずご確認ください。
| 制限される表現の種類 | 例 |
|---|---|
| 比較優良広告 | 「県内で最高」「日本一」「他院より優れている」 |
| 誇大広告・虚偽広告 | 実際より優れているとの印象を与える表現 |
| 効果の保証・断定 | 「必ず治る」「100%改善」 |
| 患者の体験談 | 患者による治療の感想などの掲載 |
| 治療前後の写真(ビフォーアフター) | 詳細な説明などの要件を満たさない掲載 |
| 公序良俗に反する内容 | 品位を損ねる表現 |
上の表は、一般的な理解の紹介であり、法的な助言ではありません。個別の判断は、厚生労働省のガイドラインや、保健所・専門家にご確認ください。
ウェブサイトなどの情報は、条件によって、広告の規制の対象かどうかの扱いが異なります。判断に迷う場合は、保健所などにご相談ください。
整えるべき基本情報
- 正式な医療機関名(看板・届出と同じ表記)
- 所在地・アクセス・駐車場・バリアフリー
- 診療科目
- 診療時間・休診日(曜日ごと・午前/午後)
- 電話番号・予約方法(予約制か、予約なしで受診できるか)
- 院長・医師の氏名・資格(広告可能な範囲で)
- 初診の流れ・持ち物
- Googleマップ・Appleマップ・Bingでの基本情報の統一
診療時間は、特に重要です。「午前のみ」「木曜午後休診」「祝日休診」など、患者さんが一目でわかるように、表で書きましょう。
診療時間・臨時休診の設定
- 1診療時間の基準表を作る曜日・午前・午後の時間帯を、1つの表にまとめる。
- 2Googleビジネスプロフィールに設定する昼休みがある場合は、時間帯を分けて入力。
- 3Apple Business・Bingにも同じ内容を設定する場所ごとの食い違いをなくす。
- 4公式サイトにも、表で書く画像だけにせず、テキストで。
- 5臨時休診・年末年始は、特別営業時間で先に設定する休診の2週間前までに。
「診療時間が違っていた」は、患者さんの不満や、低評価の口コミにつながります。変更があれば、その日のうちに、すべての場所を直しましょう。
口コミへの対応
医療機関の口コミには、他の業種にはない注意が必要です。患者さんの個人情報や、診療内容に触れてはいけません。
やってはいけない返信
- 来院の有無や、診療の内容に触れる
- 「その日は〇〇の治療でした」など、特定につながる記述
- 感情的な反論
おすすめの返信
- ご意見へのお礼を伝える
- 一般的な姿勢(改善に取り組む)だけを書く
- 個別の事情は、電話などでの連絡を案内する
- 口コミの投稿を、患者さんに求める案内は慎重に行う(院内の掲示にとどめるなど)
- 特典と引き換えの口コミ依頼は、行わない
- 体験談の転載は、広告の規制に触れるおそれがある
- 事実と異なる悪質な口コミは、報告を検討する(判断はGoogle)
AI検索で正しく伝わるために
医療機関のAI検索対策も、基本は同じです。基本情報(名称・所在地・診療科・診療時間・電話)を、すべての場所で、正確・同じ表記にそろえます。
AIは、情報が食い違っていると、どれを採用すべきか迷います。
| やること | 目的 |
|---|---|
| Google・Apple・Bingの、基本情報の統一 | 同じ医療機関として、正しく伝わる |
| 公式サイトに、診療科・診療時間・アクセスを文章で | AIが読み取れる材料を増やす |
| 構造化データで、基本情報を記述 | 機械にも、誤解なく伝える |
| ご自身で、AIに聞いて、情報の正誤を確認 | 誤った情報の元を見つけて、直す |
AIが誤った診療時間などを答えていたら、まず元になる情報(地図・公式サイト・ポータル)を、正しくします。AIの回答を直接直すことは、できません。
ケース別の例(架空のクリニック)
ケースA 診療時間が、マップごとに違った内科
Googleは「午前9時〜12時、午後3時〜6時」、Appleは「午前のみ」と古い情報のままでした。基準表を作り、3つのマップと公式サイトを同じ内容に統一。
木曜午後の休診も、すべてに反映しました。
ケースB 臨時休診の案内を出し忘れた歯科
院長の学会参加で休診した日、マップには通常営業と出ていました。来院した患者さんから、低評価の口コミが入りました。
それ以降、休診の2週間前までに、特別営業時間を設定する運用にしました。
ケースC 口コミへの返信に悩んだ小児科
診療への不満を書かれた口コミに、診療内容へ触れず、「ご意見を院内で共有し、改善に努めます。詳細は、お電話でお伺いします」とだけ返信しました。
個人情報に触れず、誠実な姿勢が伝わりました。
登録・設定は、無料で自分でできます
Googleマップ・Appleマップ・Bingマップへの登録は、無料です。画面のイメージ図つきのガイドで、入力する欄と内容を確認できます。
分からないときは、有料で設定のお手伝いもします。医療機関の場合も、他院との比較や効果の保証は行わず、基本情報を正確に整えることを中心に、ご支援します。
マップへの登録は、どれも無料です。画面のイメージ図つきのガイドで確認できます。
登録ガイドを見る各マップの店名・住所・電話・営業時間が揃っているか、まとめて比べられます。
店舗情報の整合性をチェック自分でやる時間がない・不安な方へ。登録や情報整備のサポートも行っています。
登録・修正のサポートを見る